孤独の中に死んでいく人々の話
友人の勧めてくれた本が読み終わって
しばらく会ってなかった友人が
主人公を訪ねる話があった。
たまたま水族館のチケットが余って……
なんて言っていたけれど
本当はその人に会いたくての口実だった。
死んでしまおうと思ってたけども
できなかった。
最期に会いたかったから、嘘をついた。
主人公はその日の最後に
どれだけボロボロになっても、(中略)君を好きなままの私が、少なくともいるから、安心して生きてほしいと告げる。
自分はあまり主人公に似てると言われて勧められたこの本の主人公のこと
半ば自己嫌悪みたいな呆れみたいな
あるいはみてられないような不安とないまぜの気持ちで眺めていたけども
どちらかといえば死んでしまおうと考えてた友人の方に心寄せてしまって
本の中ではコロナは流行ってないし
会いたいと思えば会いに行って
止んだ自殺もあったかもしれない。
コロナだ不要不急だ、自粛だ何だ
そういう事を気にするような人は
最期でも良いって会いたい人に会えたのだろうか。
自殺する人が増えている。
せめて会いたい人に会って、
死んでしまいたい気持ちが遠回りしたり
最期だとしても会えてよかったと思って真っ当できたら良いな。
好きな人々が先をいってしまうの悲しい。
それでもそれを選んだことは尊重したい。
せめて孤独の中に死んでいく人が減る事を祈る。
そんな日。
妹の命日も近いしな。