夢電話の話


日がな放っておけば

カメのようにいくらでも眠れる。


カメがいくらでも寝ているのかは

わからない。


最近職場の近くの猫に加えて

沼みたいなところに住んでた亀が

きれいな水槽に住むようになったので

日向ぼっこしたり


日向ぼっこするために水面から

上ろうとチャプチャプする様を

眺めたりしている。


もちろんタイムカード切る前だったり

仕事を終えて切った後のことである。


ともあれ

夢の中でする電話の話。



この間昼寝しながら夢うつつの中で

電話が来た。


あまりにも寝ぼけていたので

何だ電話を取る夢かと思っていたら

本当に電話が来ていたらしい。


もがもが夢の中で少しもがいてから

出たような気がするが

なんだ切れてしまったのかと思ったら目が覚めた。


現実からの電話は祖母からの電話だった。


ついうっかり、おはようございますなんてお昼も過ぎた頃に言ってしまったので

またこいつは昼寝を貪っていたんだなと思われただろう。


カメのように眠れるのだ。


もし、夢の中の自分に電話する人がいるならそれは誰だったんだろうか。


夢電話、もしもし。

もうかけて来れない人がかけてくる電話、夢電話。


もしもし、元気しているならそれで良いけど。


夢電話、中島みゆきみたいな世界のはなしである。


用があるなら折り返してください。

もしもし、もしもし。


そんな日。


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ネギタン塩