失態の数を数えたりする話。


もしかしてその写真の服

裏表反対なんじゃないの⁉︎って言われて


失敬なこの服はリバーシブルなんだって

鼻荒くしたりなんかした。


本当にリバーシブルなんだって。

チェック柄の方しか着なかったけど。


その日着て行った服は裏表が反対だった。

脱いだ服をそのまま洗濯機に入れ


反対になった服をそのまま着たんだろう

器用なことだ。


その日は靴がサンダルだったり

定期を忘れたり、時計を忘れ、


腕時計を忘れることによって

左右が分からなくなったり散々だった。


普段左右が分からなくたって

尋ねられたりしなければ

困ることもないのだが


左のビルだよと言われて

指差す方を確認する間の

ほんの少しの間キョロキョロとしてしまった。


なんだかとても悔しい。

どうしてこう当たり前のことができないのか。


いつものチクチクした気持ちになってくる。


いろんな説明を受けるときにも

期限内に作業しないと損失が発生しますよとか言われて


医者のそういうことは自分できちんと管理しなきゃダメだという言葉にチクチクチク。


結局それは別に関係のない話だったが。


新入社員の〇〇が見学しても良いですか、

思えば友人らも金融関連の仕事に就いた。


丁寧なお辞儀に

友人らの顔が重なるような気がして

チクチクチクチク


劣等感がざわめいて

何か自分を騙そうとしているんじゃないかなんて

根拠もないこと考え、振り払ったりした。


焼肉が食べたい。

難しいことはわからなかった。


あなた方に比べたら自分なんで

矮小なものでしょうみたいな


いつぞのカードを作る際に

家事手伝いと書いて

振り仮名を振った時のことを思い出したりした。


誇れる仕事、誇れる趣味、

街を歩くベビーカーも

みんな自分を置いて行くような気がした。


友人に関しては素晴らしい人々だと思う。

あなたが落としたのは金の友人か銀の友人か

尋ねられたら


いえいえ、私が落としたのは

ありのままメッキのない友人その人ですと

答える気がする。


そもそも友人を池に突き落とすことがないことを祈りたい。

一体どんな状況なんだ。


たかだか1時間説明を受けただけで

いろいろ考えてしまった。


明日からまたネジを巻き

いつものように清掃をする。


今日はよく眠りたい。

枕カバーもベッドも綺麗になったことだし。


待ち望んだ君の誕生日。

ハッピーバースデー。


おおよそ。そんな日。



next てむてむ’s hint 

“肺呼吸”