はた思い出す話。
しょっちゅうはたと思い出しているので
何度か書いた内容かもしれない。
でもやっぱりふとした時に
働いてるなと思い出したりする。
いつも通りのペースで
いつもの通りのスペースの清掃
集中がふと途切れた時に
日がな編み物をしていたり
何も考えず空を眺め
布団に引きこもっていたり
そういった日々と
今は違うことしていることを思い出す。
なにしてるんだっけと
少しラグを挟んでここは職場だと思い出す。
ぼんやり何もせず過ごす日々は減ったが
ぼんやり清掃しながら過ごす日々は増えた。
今日もまた黒ずみを少なくする仕事を始める
ぜんまいを回し、1週間分の動力を貯める
あとはそれが尽きないように配分しながら
進む。
ノルウェイの森で主人公が
手紙の中で自分のネジを回す話をする。
あんな調子だ。
金曜日までにキリキリカタカタと
中のネジやら何やらが
軋んで倒れないように
慎重な作業が求められる。
今日も暑い、扇風機から離れたくない。
こんな調子で秋も訪れるんだろうか。
そんな日。