ラーメンが食べたい話。



あなたさへ 良ければどうか その味玉

私の皿に のせてください


ついラーメン食べたさに一句詠んでしまった。

人様の味玉を狙うとは、ふてぇやつだ。


そうならないために1.5味玉が

あらかじめ私の丼にはのっている。



最近ちょっと夏が終わって

肌寒いような日がある。


殺人熱線のような肌を刺したり

背中をジリジリ焼くような

暑さは無くなったけれど


それでもまだ暑い日はある。

そんな中で時々風をひゅるひゅる

ふかされて金木犀の香りに惑わされてると

ついうっかり風邪をひいてしまいそうだ。


そうして金木犀の香りに嗅覚鋭くしていると

どこからともなく焼肉の香りがしてきたりする。


焼肉屋の通りを超えて

ラーメン屋を通って、先の一句を詠んだ。


お腹空いた、お昼ご飯だって食べたはずなのに

仕事終わりにはお腹が空いている。


割と大きめなGと戦ったりしたので

戦闘本能にエネルギーを使ったのかもしれない。


スプレーを噴射して

動かなくなっても追スプレーして

袋に入れてからも飛び出したりしたら

怖いので追踏みして


なぜそんな執拗にと思ったりもしたが

それでもやっぱり奴は怖いのである。


そんな思いをしたので

ラーメンくらい許されたいと思いながら

ひとりで食べるラーメンを想像してみた。


最近気づいたことがある。

ひとりで食べるご飯はふとした

物足りなさがじわじわ湧いてくると言うこと。


あれは美味しいこれも美味しいと

言うことは相手いてこそ出来るもので


いつかひとりで、

猫たちはいるだろうとしても

この家に住むのは寂しいだろうなとか

しみじみ考えてしまった。


しょげたり、緊張したり、

しみじみしたり色々思う日だった。



そんな日。