幸福は方舟に乗っての話。


幸福は方舟に乗ってやってくる。

方舟で運ぶねって、。


思えば君はいろんなものを運んできてくれた。

優しさとか喜びとか楽しさとか。

愛情とか幸福とか。


自分もそれなりにいろんなものを運んできたと思う。

厄介ごととか、不器用さのために起こしたよくわからない時間とか。

待ち合わせに遅れたり早かったり、良くも悪くも突然降って湧いてくるサプライズとか。



ただ今はとても幸福なんだ。



何だか明日死ぬのかみたいな話だ。

恋文と遺書は瓜二つ。

野狐禅のかもめだ。


雨音を聞いて、

いつか、いつか自分の不甲斐なさというか

何もかもに呆れ返ってこの時間は無意味だったって

思う日が来るのか、


そんな日は来ないよと優しく諭して欲しい。そんな日は来ない。


来ても良い……いずれ来るかもしれなくても良い。

ただいまは来ないで欲しい。


もうすぐ30。年齢のことなんて

普段は忘れてるけど、なんだか急にね。


君の前にもっと性格の良くてお金を持ってて悪態つかなくて可愛いぽより好きが現れたら、

そっちに行っちゃうでしょなんて聞いてしまったが


ぽより好きはみんな性格が悪いんだって

恐ろしい偏見を披露してくれた。

機知にとんでて優しくて、あたたかい。

それが自分の恋人なんだ。

ブロッコリーの方舟。


可愛いブロッコリーのような癖毛の

可愛い恋人について想いを馳せてしまった。

雨の日はちょっと広がるらしい。


何があっても、何があってもなくても

自分の身を案じてくれる友人や恋人家族がいることを忘れないでほしい。


仕事のない日のしとしと降る雨、

何だかベッドにいる平日の午後、

こんなんで良いのかとか変な白昼夢に

踊らされたりするけれど


自分にできることは自分にできることだけだ。

体力回復に努める。


仕事を頑張りすぎるといつも煮崩れてしまう。

6割の気持ちで仕事をする。

ペースをキープするのが自分の仕事、

午前中はトイレの床を磨き、

午後は棚の埃をとる。


ケーブルの先を束ね、

その先の鏡を磨く。

障害者雇用の人間は裏方でしか働かせてくれないだとか

聞いたけど自分はこの責任とか連携とか

そう言ったものから分離した仕事が好きだ。


大学出た30女のする仕事かはわからないけれど。

鍵を無くさない、それが自分にとって唯一責任のある仕事。


後はお客さんや先輩のためにトイレを磨くこと。

恋人と会うための余力を残す事、

これが今年の目標。

素敵な年になると良いな……

もう残り後半年くらいだけど。


前半半年何とか乗り切ったから何とかなるだろう。

素敵な前半だった。おみくじは凶だけど

そんなことは関係ない。



そんな日。



追記 プロミシングヤングウーマンを観た。

失われた人と失われる人、上手くは言えないけど

戻ってくるべきところで主人公は戻ってくるべきだったんだ。


戻ってきて欲しい人たちのことを考えると辛い映画だ。


復讐は誰も救わない、でもしたかったからやったみたいな。

ハーレイはそう言ったけど現実は違うな。

日本版⁇のPVとはだいぶ印象の違う映画だった。