日記を読むなどする話。


ハルコさんの日記を読んでる。

ハルコさんはハルコさん。


何もかも寝食の時でさえも、気がつけばそれを考えている。みたいな人から

それが奪われてしまうということについて

考えていた。


小学生の頃からずっと続けていたけれど

そのことがきっかけでもうそれについて

したいという気が起きなくなってしまった。


そんな寝食忘れるほど情熱が傾けられるものが自分にはあるだろうか。

それほど失って困るほどのものはあるだろか。


彼女にとってはそれは研究で

色んな人やものから追い立てられて

意識や考えも朦朧としてる中でも

今度はこんな研究がしたいというメモを

書いては泣いてしまいぐしゃぐしゃにしてしまっていた。


放浪の中泊まった宿で女将さんに

幸せになってくれと言われていたけれど

自分も彼女に幸せになってほしいと思う。


まだ読み始めたばかり、ハルコさんは

今どうしているか、幸福であってほしい。


ひたむきな情熱を注いでいたものを

奪ったり奪われたりした人たちに

どうかそれに代わるものが

見つかってほしいと願ってしまった。


もちろん私にも。



そんな日。