夜の話



毎日更新は難しそう。


夜は考え事にむかない話。


自分の母親の知り合いと昔一度だけ会ったことがある。


会っていろんな所を巡るうちに

『お母さんの知り合いだからって、無理に付き合うことはないんだ』と言われてしまった。


自分は大体どんな人といても状況は楽しめるような気がする。

逆に人と会うのはあまり得意ではないので無理しているように見えたのだろうか。


あなたといて楽しいですよ、と言うサインがもう少し表情なり身振りなりで伝えられたらよかった。

自然に滲み出てくれと言うのは贅沢だろう。


また、『(今の状況を考えて)夜は考え事をしてはいけない。夜に浮かぶ考えにはろくなものがないからね』とも言っていた。


一時期どこでも寝れることが長所だった自分でも夜だけは眠れない日々があった。

夜眠るのが怖くて日が昇るのを待って

休み時間に眠ったり授業中に眠ったりしてしまっていた。


授業中に眠ってしまうなんてことはしたくなかったがとても無理だった。


どうしてあんなことに、

どうしてそんな目に、

どうしてあんなことしたのか、


眠れない夜はどうしてばかり考えていた。

結局こうしたら違ったのかなど

答えが出たところで帰らない人間はいるのだ。


しなきゃよかったばかりの否定ばかりが包む。

そんな時にその人に会った。(ような気がする)

眠れない夜が少し眠れるようになった気がした。夜は考え事に向かない。



元気に過ごしているかは分からないけれども

職場の近くに住んでるので

視界に入るたびに備忘録になっててありがたい。


夜は考えことには向かない。

いつかその人の病気も治るような病気になってほしい。

気丈そうなその人も多分そんなふうな考えに至るまでたくさんの夜過ごしたんじゃないかと思う。



考えことが止まらないような夜は

ホットミルクでも飲んで三日月の揺り椅子に座ることを考えながら眠る。