足を滑らせる話。


たとえ夜目がきかなくても

部屋がやや片付いてなくても

なんとなくのものの配置はわかると自負していたが


電話をしながらベッドの上を歩いていたら

足を踏み外してしまった。


たまたまずり落ちた先に

充電ケーブルやら本やらが

落ちてなかったおかげで

大ごとにはならなかったが


少しベッドの上に布団ではなく

ベッド用のパッドを買うか悩んでしまった。


電話しながらだったので滑落した時の

音声は入るし、一緒に寝ようと思っていた

声にびっくりした猫は逃げ出すし

散々だった。


掃除をしよう。

そしてベッドの位置を変えよう。


今の位置では大切な絵が置いてある棚に

猫がベッドを踏み台に乗ってしまう。


脛もすりむいたしあざもできた。

悲しい。



そんな日。