行くあてのない電車の話。


なんだか昔書いた小説のことばかり思い出される。


『ねぇ、この電車はどこまでいくの?

まさか途中駅で折り返したりしないわよね。


僕ら2人ならどこへでも行けるよ。

窓の外にはどこまでも星屑が広がっていて、

行くあてのない電車はどこへともなく走っていく。』



思えば、その頃姉妹揃って好きだった

アリエスの星をリピートしまくっていた。


もの悲しさとかその中のきらめきとか

目に浮かぶようで、


Cメロなのかな

宇宙の果てまで響き渡れの部分は

なんだか力強さとメロディと

そこからの勢いで思い出してもなんだか

目頭に込み上げてくるものがある。


耳には悪いんだろうけれど

やっぱり音楽は大きめな音で聴く方が好きだ。


隠れてる楽器や息遣いみたいな

そういうものを探すのに良い。


全然関係ないけれど

この電車は本当に目的地につくのか

じわじわと不安になってきた。


ともあれ積んでおいてしまった

『諸般の事情』を少し読んだ。


知り合いではない誰かの日記。

自分以外にも生活があり続いていることを教えてくれる。


なんだかしみじみ、

しみしみのおでんが食べたいくらい肌寒い。


そんな日。