星と山の話。
あの頃生徒会に入ってた誰それ。
部長だった誰それ。
水槽の中で声も上げられず白骨した亀それ⁇
自分の周りを渦巻く誰それ。
星々みたいに一定周期で近づき離れる
あるいは流星のように一時だけ近づく誰それ。
近況を知ってる友人なんてそれほど多くない。
あの頃憧れてたあの子とかその子とか。
遠くから眺めると存外おなじ人間なんだななんて感じたりした。
もっと我武者羅に勉強してみればよかったな。
勉強が趣味で勉強が取り柄で、日に何十時間も勉強してますみたいな。
そんな精神病んでまでやる事なのかな
なんて思ったりもしたけども
やればやるだけ結果の出るならやってみれば良かったような。
わからない、センシティブで脆いその人のやわな部分を針で突くような真似なのか。
今回現国のテスト、〇〇に勝ったよって本人の前で舌出した友人もいたけども
なんか自分は……自分はなんて思ったんだろう。
一教科勝ったくらいでってその子は泣いてたような
わからない、全教科平均何点みたいなそういう自分で課した目標に届かなかったからか
受験だからって何十時間も勉強してるって言ってた子らを思えば離れたところで冷めた目で見ていたような気がする。
結果がこの様だから誰のことも笑えぬ。
ただなんか95点以上はキープしたいって言ってた泣いてたその子に
平均点70点でいいやみたいな子がそんな大げさに泣くことかねって陰口叩いてたのを
更に遠くから魚のような目で見ていた気がする。
人には人の目標地点があるわけで
あんたは穏やかな丘っ原で
登山気分かもしれないけども
命懸けで冷たく険しい
何のために登ってるかも傍目にはわからない
エベレストに登頂しなきゃ満足ならんみたいな子もいるだろうと思ったり
思わなかったり言えなかったりした。
高貴なんだから高慢ちきなんだかわからないけどそれだけは何だか彼女に同情したような気がする。
気がするばかりの出来事だ。
丘登ってもエベレスト登っても登山だよって
言ってやればよかった。
もちろん自分自身にだ。
空見ても大地見ても
上みても下見ても人々々。
もし着の身着の儘宇宙遊泳なんて出来る様になったら
宇宙まで来ればひとりでいられるだろうって
周り見たらみんな遊泳してる気がする。
宇宙服を着ながらどこまでも漂うネコに夢の中でなってみたいな。
そんな日。
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“写真”