かいてみれば良いのに、の話。


書いてみれば良いのに、

そんな生ぬるい話ではない。

書け!書くんだ!みたいな気持ち。


どうしたいきなり。


でも漫画でも本でも何でも読んでいると

あぁ、〇〇してみればよかったなと

いう気持ちがふつふつと湧いてくる。


過去に書いた話を、

どこに出したわけでない小説を

もう少し長めに肉付けしてどこかへ

出してみたりしてみたいな……


仕事には出来ないと思う。

なんだかものすごく悲しいとか

怒っている時にしか書けないし。


小説の作者は、生ハムの原木。

己の血肉を切り売り書いてるみたいな。


でも生ハムの原木とちがうのは、

その人がすり減ることはあっても

なくなったりはしないこと。


わからない本当に心血注いで

がむしゃらに書いている人は

いつかは食べ切った原木のようになってしまうのだろうか。


全て書き切ってカラカラに干からびてしまう

魂の叫びみたいな小説、最近出会ってないな。


そんな小説があっただろうか。

本棚を探せば出てくるような気がする。


本当に好きなものは手放さない、

と思う。

だから日夜ものが増えていくんだと

思うけれど、


好きなものに囲まれているのは幸福だ。

断捨離やミニマリストが流行って久しい。


でも自分には形のあるものの思い出が必要で

そうでないと思い出はどんどん記憶から失われていく。


リマインダーとしての物質。


あの時にはこんなことがあった。

それに付随してどんどん思い出が

拡がってくる。


あの体験をするために、自分は

いつまでも足の踏み場がないとか

言われながらあの部屋で暮らしているんだと思う。


せめて、せめて人を呼べる部屋にしたいので

掃除は定期的にしたい。


踏み場がないとか言われるが

見慣れた自分の部屋なら踏まずに歩ける。

これはお部屋に住んでる人にしかわからない、

わからない方が良い知識。


そんな日。