もしも君と出会わなければの話。


ちがう生き方 ぼくは選んでいた


格好悪いふられ方、大江 千里さんの歌。


失恋の歌だけれど、誰かの声が聞きたくて

思いつく限り電話したいような日は

時々、たまに、稀によくある。


振られた人間が、振った人間の面影を

追いかける歌はよく聴く。

中島みゆき氏はそんな歌をよく書く気する。


ただ自分は振られても、振った人間のことを

綺麗な思い出に出来なくて

半ば羨ましくそんな曲を聴く。


格好悪いふられ方は、

あまり失恋ソングとして聴いていない。


歌詞は失恋ソングなんだけど

自棄になっていろんなものから逃げては

人を避けているのに人の戸口で眠っている

そんな頃の自分との曲みたいな

そんな聞き方をしている。


荒んでいた頃の自分と友人になれるだろうか

知り合い、顔見知り、そのほか何でも


無かったことにだって出来るはずだ、

明るく振る舞ってそんなことはなかったように……


でもそれは無理だ。


何かの折に溢れ出ちゃって

あいつは思うより暗いやつだと

後ろ指さされている気がする。


もしも薄暗い自分と出会わなければ

全てが憎くて眠れない夜を過ごさなければ

ちがう生き方が出来たかもしれない。


でももしそうであったら出会わなかった人や

趣味が沢山ありそうだ。


幸せかい傷ついているかい

それでも何とか諦めずに生きている。


ちょっぴりおセンチ


自分と似ていて似ていない、そんな人が

依頼金を返済してくれるはずの日だから。



そんな日。