大会が終わっての話。


ラソンの大会が終わって

1週間が経った。


自分には無理だとか、

本当は乗り気じゃないの?とか、

言われて言い訳もしつつ

完走できてよかった。


新宝島のペースは少し早めというか

中級者向けのペースだったのかも知れない。


当日は友人のペースに合わせて完走だけできれば良いやと思い始めていた。


大会まで3キロ以降が本当に走れなくて

スタミナ切れで普段より歩くのが遅くなって

1時間範囲内のゴールすら危うくなっていて

ひどく落ち込んだりした。


実際に大会で走ってみると

友人はきちんとペースを守って走り

そして思ったよりローペースだった。


それが正しかったのだと思う。

いろんな人のコース攻略動画を前日に見たが

上りくだりが多く、足を溜める方が良いとも

言われていた。


いつもの自分のペースではヘロヘロで

坂を登るのもままならない気がして

それもまた後ろ向きな気持ちさせていた。


後半は涼しい顔でゴールしましょうとも

言われていたが、疲れやら何やらで

顔が火照る人に見られたくないだとか

色々変なところに気を割いていた。


1キロメートル、2キロメートル

1キロ毎に標札が立っていた。

鬼門だと思っていた3キロ4キロ超えても

疲れていなくて驚いた。


このちょっとゆっくりペースが良いのかな?

でも腕にかいた少し早めのペース配分表と

見比べながらあんまり変わらないなとか色々考えていた。


難しいことを考えるのは苦手だった。

でも前を走っている人がヘラヘラしているのはもっと苦手だった。


せっかくの大会なのに友人と

おしゃべりしながら並走して自撮りを撮って


そんな人にペースもメンタルも乱されてることに

イライラして少しカッカとしながら追い抜いていった。


そんな折に隣を走っていた友人を

追い抜いてしまい、はぐれてしまった。

こんな道を走ってきたのだと

振り返るのが怖くてそのまま走り続けてしまった。


行きの坂道も帰りの坂道もとても長かった。

高いところからスタートしたので

折り返すところまでよく見えた。

前を走ってる人たちが圧縮されて

凝縮され、小さな塊になって道路を埋めていた。


そして道中息の上がった

それまでの自分のような人の呼吸も聞こえた。

怖かった、いつあれがくるんだろう。

すごく不安だった。


ただゆっくり気味に走っていたからか

前々日からあまり走らないで足を労ったからか

最後は人を追い抜いていくことばかりだった。


普段は入れない明治神宮内を走る。

あの区間は走っていた気がする。

3キロ地点でもポロポロといた歩きはじめた人たちが6キロ地点でもいて

息の上がって歩き始めた自分が

いるようで歩いてる人が怖かった。


様々な事情があるだろうとはいえ

そういった人から怖さで目を背けながら、

練習を頑張ったのに

こんなに後ろから抜かれていったら

精神的にキツかったろうなと思いながら

当日の心地よいそよ風に心奪われたりした。


明治神宮を出ると経過タイム⁇の記録が見えた

無我夢中で1時間は走っていた。

いつもは22分で3キロ走ってる、

残りも3キロ、

なんだかそれなら行けそうな気がする。


結局ラストスパートは、坂を終えてから

かけようと思いながら

折り返しや坂道の数を勘違いして

ボランティアさんのこの先越えれば

ゴールという言葉で走ることにした。


ラソン用の走りじゃなくて

全力走。

自分の体重では負担がかかると本には

かいてあったやつだ。


距離にしたらあんまりだったけれど

次回はコースもちゃんと頭に入れておくか

下見をしに来たい。


もっと走ったぞという達成感が欲しかった。

後になってあれは火事場力のようなものだということを

筋肉痛や膝、腰の痛みから学んだ。


チャラチャラしてるように見えて嫌悪していた

自撮りを撮ってる子たちも正しいことがわかった。


運営さんの用意するプロの撮った写真は

ひとつひとつ綺麗だったが

一枚2000円くらいしていた。


反省点はあるにしろ

完走できたことは本当に嬉しかった。

1番記憶に残っていることは

出走5分前のトイレとかゴール後の

協賛企業の粉末プロテインの味とか

走りに関係ないことばかりでおかしかった。


走り終えて自分のことように喜んで

いろんなものを買ってくれた恋人や

なんだかんだ自分が挫けそうな時に

スッと的確な情報を差し出してくれた友人に感謝しながら

まだもうしばらく走り続けたい。


ひざの痛みはきになるが

ウォーミングアップから始めたい。


そんな日。


追記

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写真は参加賞と個人の部参加賞の一部。 

すごく嬉しかったな。ありがたい。