マラソン大会の話。


週末はマラソンの大会だった。

思ったより涼しいのは朝方の話で

今回は昼過ぎからのスタートだったので

陽が出ればやや暑くそうでなければ

心地よい風がふいていた。


今回はちょっと仕事も休むくらい

気分が落ち込んだりして

練習に打ち込むことができなかった。


誰も何も言わないけど

趣味に打ち込んでるのに、

仕事は休むの?なんて思われたらと思ったら

ドキドキしてしまったし、

仕事終わりにそんな余力も残らない日々だった。


練習は出来てないから

練習しないとどうなるのか試すつもりで

参加しようと思っていた。


本当は練習せずに参加なんて

良くないんだけども

とりあえず念入りに準備体操はした。


前回は前半分ゆっくり走りすぎたから

前半分も少し早めに走ろうって

友人が言っていたし

実際そのように走っていた。


途中どの辺からかわからないけれど

ついていけなくなってしまって

1人で走らなくてはならなくなった。


本来ならこれが正しいんだというような事を

友人の黄色いTシャツを見送りながら思った。

友人も練習不足は話していたけれど

一年くらいは1人で練習していたし


自分にとっても努力は好きだけど

継続するには配分を考えるのが苦手だった。

また努力の息切れしてるなんて思った。


良くも悪くもだめだな、いつも通りだな

みたいなことに安堵したりした。


それでも完走はしたかった。

なんとなくそれこそ、最後は歩いても良いし

という気持ちは常に頭の端には置いてあった。


ただどうしても後半心挫けて

電動キックボードみたいなのに

乗ってスーーーッと通り過ぎていく人には

地に足つけて走れ!なんて

泣き言を言いそうになったりした。



今回は周回するコースだったから

4周同じコースを走らなくちゃならなくて

周回ごとに輪ゴムを捨ててカウントしていくみたいだった。


前回の計測器は足につけていたから

今回もそうかと思ったけれど

違うようでもう半分くらい

ゼッケンからむしりとりかけていた。


友人とはぐれて、元々人数の

少ないイベントだったので

後ろを振り返っても誰もいなくて


公園内を利用したコースだったので

楽しんでいる家族連れの中で

自分だけが苦しい思いをして走ってる気がした。


ラソンはもとより苦しいので

苦しさは辛くなかったけれど

コーンとかが置いてあっても

レーンに入ってくる人や


あの人顔真っ赤だよ〜っていう何気ないと言葉とか

フルマラソンは朝からだったので

まだ走ってるんだというような言葉に

メソメソし始めりした。


今思えば顔真っ赤なのは暑いし、

熱中症大丈夫かなとかそういう意味だと信じたい。


周回するごとに足の裏に豆ができてるような

気がした。

膝をかばったり火照り恥ずかしさに俯いたり

全然まっすぐ走れてなかった。


背筋を伸ばして、腕を引いて

顔は3メートル先を見ながらとか

そんなことを意識している暇もなかった。


実際には一呼吸置いて、その辺を意識しなおしたら

もっと楽に走れたんだと思う。


俯いたままでは呼吸もしづらいし

腕を引かないことには足だけで走ることになるし。


歩きかけたところに後ろから走ってくる人がいて、

その人のペースで走ることにして

なんとなく追い抜きたいなと思うような人についていくペースが良いのかもとか

思ったりした。


ただ最後はなんだか気力を取り戻したので

その人への感謝もそこそこに追い抜いて走り出してしまった。


最後の数百メートルだけ全力で走るなんて本当は良くないが、なんか毎回やってしまう。


ゴールしたら友人が写真を撮ってくれたが

ヘトヘトでそれどころではなく

でもそうでもしてくれてなかったら

その場にへたり込んでしまっていたかもしれない。


本当は良くないこと尽くしの大会だったけど

暑いからスポーツドリンクは冷たいものが飲みたかった。


余裕のあるうちに走り終わったよって

自撮りを送ったりしたけれど

やっぱり顔がポカポカしてるみたいだった。


頬肉や胸の肉とかお腹とか

ひと月サボってる間に色々

ついたようだ。


今日明日は難しくても

筋肉痛が取れたらまた筋トレを始めたい。


一緒に連れていたお守りが汗くさくなって

ないか心配だったけれど

さっきスンスンとしてみたら大丈夫そうだったので安心した。


諦めないとか挑み続けるとかそういう、

はぁ、願をかけてるんですね……。

その辺含めて推しなんだけども。


すてきだ。また明日から頑張ろう。

週半ばからはいつものペースに戻るし。


風が涼しいって言いたい。

今回ばかりは恋人が迎えに来なくて良かった

暑いし汗くさい気がする。


そんな日。